2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
積もってゆく雪が太陽の光で 照らし出されているのでした。 その村には、 なぜか雪は届かないのです。 しかし人々は明るく楽しそうで、 にぎわっているのでした。 村以外のすべてと 関わりを避けているようだったのです。 時計というものはなく、 眠くなった…
色のない街並みに鼓動が高鳴り、 そして焦り、そして一瞬を知るのでした。 あの星空に想いをはせて、 届くようにと彷徨うのです。 生い茂った茨の道が、 色づいてそこにありますね。 出会った人々によって 開けてきたような気もしたのでした。 人のいない街…
色々と価値観がくずれたようでございますね。 想いをめぐらせたりしたりするのです。 広大に広がる海のようなものから、 少しずつ世界を知ってゆくのでした。 久しぶりに外にでてみると、 理屈ではないようなことを思い知るのです。 出発するときには、 たい…
何かが変わってゆきますよね。 それでも血は体をめぐって、 眠りにつこうとしたりするのでしょう。 あの夏を少し思い出したのなら、 少しばかり急いだりするのでした。 渓谷に行ったときは少し寒かったのでした。 その広大さに心がきらめいたものなのです。 …
かつては滝にうたれたことも いつのまにか忘れているものですね。 そして季節は春から夏へと向かってゆくのです。 あせる気持ちが燃えてゆくのでした。 怒りの気持ちはなかなか消えないようで。 あつい気持ちを再びたしかめたりするのです。 いつかは笑い話…
当たり前と思っていたことの奇跡なのですね。 空を自由に飛びながらルールを作ってきたのでした。 もっと奥にあるものまで考えることができたなら、 少しは優しくなれるというものです。 山奥の農家の暮らしにまぎれて、 気付けば強くなってゆくのでしょうか…
いつの間にか乗り込んだバイクは、 もう止まることなくどこまでも誰もいない道を 進んでゆく。 誰も止めることはできないのでした。 笑っているから嬉しいのでしょうか。 暖かい冬になることを願ったりするのです。 その後ろに隠れているものは、 思ったより…
あなたはいつか、ふときっと気づくのでしょう。 自分が間違っていなかったことに。 その涙が証明しております。 いつか掴もうとした光は掴めていますでしょうか。 少しだけ心が穏やかになるというものですね。 再びゆっくりとその場所に向かうとしましょうか…
違う空気に触れることは、 まるで飛び立つ小鳥のようですね。 自らのシンボルを探しにゆくのでしょうか。 きっとどこかで優しく受け入れられるのでしょう。 高級なワインも、他力だと思い知るのですね。 夕暮れが美しい一本道をゆっくりと歩きだしたのでした…
はたしてラッキーなだけでしょうか。 そして、それは本当にラッキーなのでしょうか。 固まったものが崩れて初めて分かるというものですね。 暗い夜に、名も知らぬ場所でかすかに光っているものが やけに愛おしく思えたりするのです。 そして今日も旗は揺れて…
海が見える公園からあの空まで。 春の景色を思い浮かべる。 いつかはあの島へ行ってみたい。 まだ分からないことがあるからこそ、 そこに落ちている石を見つめ続けるのです。 少しずつ動き出した時間が、 あの綺麗なキンモクセイに届く日まで。 始点にこだわ…
あなたがいて、 あなたの心があり。 どうも穏やかな心が持てないようでございますね。 なにくわぬ表情をした友人は、 どこまでも遠くへ行くのです。 その門を通ったものの宿命なのかもしれませんね。 無駄だと思いつつも、 遠出をしたことが蘇ってきたりする…
フランスよりも遥か遠くの、程よくあたたかい地方に 牧場があったのです。 あまり多くの人には知られていないようで、 ひっそりとその牧場はあったのでした。 耳を澄ますと、時々、不思議な音がするのですが、 それ以外はいたって普通でございます。 その音…
いま。 きっと何かが問われているのでしょう。 生まれた日でもなく。 ゼロでもなく。 変わってゆく中で、 知らず知らずのうちに失っていたものが。 まだまだ学びが足りないようでございます。 そんなときはソファーに座り、 のんびりと小説でも読んでみるの…
まるで信じられなかったような事も、 いざ目の当たりにすると変わってくるものでございますね。 雪がたくさん降っております。 いつかの旅の途中に出会ったあどけない笑顔には、 未完成はありません。 孤独から生み出すものは予想できなくとも、 いつかは曲…
予想のつかない事が起こるものでございます。 どこか離れた里から聞こえてくる子守唄も。 想像通りにはいかないものですね。 人里はなれた村ではきっと気づけなかった事も、 花を摘みあげている時に、ふっと気づく。 そんなものでございます。 あてもなく歩…
前触れもなく自由がおとずれたあなたは、 もう何も見たくはないのでしょう。 過去に追っていた存在の大きさを知り、 孤独を思い出したりするのです。 バスに乗り遅れ歩くことにしたあなたは、 緑の茂みを横に道路を歩いてゆくのでした。 快晴の日差しと、 か…
なにかに少しずつ染まって、 忘れてしまっても。 またゆっくりと再び思い出せば良いのです。 そのときには、 きっと輝きが増していて。 夜空にかすかに光っている星のように、 気付かなくても。 だれかがきっと待っているのです。 同じに見えて少しずつ違う…
積乱雲が現れても、 それは未来を現しているのではなく。 川が流れてゆくのは、 動いているからではなく。 すべての現象を超えて、 空から雨が降りそそぐ。 その先に届くように 野原を眺めてみる。
今までくすぶっていたものが解放されてゆく。 その音に導かれて。 他を寄せ付けずに台風が荒れ狂う。 方法はきっといくらでもあって。 何にも似ていないようで。 時間の軸が少しずつずれていくような感覚が、 少しずつ作り変えてゆくのでしょう。 その証明を…
樹木の根は語り継がれてゆくのですが、 花々たちは夜明けの光に照らされて輝いているのです。 そこの上空を鳥が羽ばたきます。 そんな光景を湖がじっと見守るのでした。 何かが動き出すことが新たな旅立ちならば、 じっととどまることも新しい事のように思え…
川のほとりでクラシック音楽を。 過ちの夜が洗い流されてゆく。 その色と空間をたのしみながら。 受け入れてゆく。 埋もれていた安らぎが目を覚ます。 金の鳥と共に飛び立ってゆく。 守るべきものを乗せて。