心の旅詩 -あるがまま-

不思議と癒されてゆく心の旅詩。あなた様が少しだけリラックスをして自然体で癒やしを感じられるように。鬱、いじめ、孤独、痛み、すこしでも解放されますように。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

しあわせそうな少女

しあわせそうな少女が、 園芸植物を育てていた。 時を超えているようだった。 そうしていると、 なつかしい歌が聞こえてきた。 花瓶のほうに目を向ける。 不思議と気持ちが落ち着いてくる。 窓からは富士山が見えていた。

すり減った石

不意に君は笑い出した。 たいして恐れていないようだった。 もういちど笑い始める。 まだ時間は止まっていた。 すり減った石に少し後悔をする。 あたたかい光の心が優しく叫んだ。

フェニックス

フェニックスが描かれている。 なにかを見透かしているような眼だ。 どこへ行く。 夏はもう終わったのだ。 その道に驚くな。 美しき澄んだ音を聞くんだ。

気づかない猫

気づかない猫は、 どこか遠くへ歩いていった。 だれかを驚かせながら 手を差し伸べる。 たいせつなことは 知っているようだった。 タワーマンションから、 つぶやきが聞こえてくる。 雪国がやけに輝いていた。

月明かりと夜の森

間違っているのかもしれない。 迷いの中で緊張は生まれる。 誰かがいて君がいる。 海からは潮が引いていた。 夜の森を走っている車もいる。 月明かりが水を照らしていた。

大地にまたがる精霊

君はそれをやめると言った。 進んでゆくときに分かるんだ。 求めるでもなく聞いていた。 大地にまたがる精霊が出会うとき。 ことなった街並みを感じるんだ。 受け取った哀愁に強さが宿る。

まだ見ぬ暮らしへと

神とめぐり会うように。 それにつられてぶつかってきた。 バランスはいつも難しいけれど。 はねかえす力が嬉しかった。 広大な湖もすこしだけ小さく見えた。 拒否権はないように思えた。 まだ見ぬ暮らしへゆっくりと。

リンゴと線路

それぞれ皆がそこにいる。 少し待つと現れた。 リンゴをかじりながら。 線路を走る電車が通り過ぎる。 なにも見ないようで頼もしい。 真剣な遊びに答えがあったんだ。

村の暮らし

それはなんだろう。 分からないから眠りにつく。 いつかの詩人が応えてくれるのだ。 村での暮らし。 どんな言葉をふりかけよう。 千年の月日から何を感じるのか。

丘をこえて

ちがった心に 立ちむかう。 丘をこえてゆく。 魚の味を少し思い出す。 いつの日も、 なんだか雨だ。 ふと振り返ると、 不思議な事がたまにある。

室戸岬からの眺め

都会の喧騒のなかに オアシスがあるという。 ふたつに別れてゆく道。 あらゆるものを巻き込んでゆく。 室戸岬からの眺めと、 海岸沿いのストーリー。 ひとときの安らぎの時間が そこにあったようだった。

アカシアの手紙

それを見て、 作られた道を見失う。 予想から外れた 手助けと。 振り払うことはしなかった。 氷河期の綺麗な氷だ。 アカシアの手紙のように。

自由の秒針

自由の秒針のように、 大地を見渡してみる。 宝石に未練があるのだろうか。 焚火の炎をじっと見つめていた。 ハリウッドに咲いている花も、 見に行かなくてはならない気がする。 その場所に海と森は無くても。 嵐の雨はずっとそこにあるんだ。

クローバー畑

真実を確かめようとしてみる。 己を保つためだろうか。 なにかを守るために待ち焦がれる。 悲しみのその先に何があったのだろう。 いつもそこにある月を眺めてみる。 広大なクローバー畑を歩き続けてゆく。

和紙を探していた

和紙を探していたけど見つからなかった。 荒れ狂う空に何を思う。 きみは穏やかな川を訪れた。 なにを見たくて神社へ向かう。 海の波がだれかに寄り添っているようだ。 きみは移り変わらない景色を写真に撮るんだ。

花風

ふわふわとしたパンを食べよう。 コーンポタージュもそこに加わる。 似たような色で鮮やかになってゆくのだ。 雨の日の霧は美しかった。 耳を傾けてから和歌集をひらいてみるんだ。 まだ見ぬ花風にとまどいながら。

小説を読んで神社に行く

その門をくぐれば、 なにかが変わるんだ。 小説を読んで、 神社にゆくのだ。 その名前がないと思えば、 すこし怖くなった。 その象徴の真実を、 あなたは知っているのだろうか。 どこか似たような雰囲気を 持っているのであった。

通れない道を目の前にして

通れない道を目の前にして なにを思っただろう。 河原に立っている誰かを 見過ごしていたけれど。 いま君は何を思う。 輝いているものを見て、 何を思うんだ。 いつだって 忘れてはいけない景色なんだ。

いつの間にか

今までの道のりを 振り返ってみたりするんだ。 写真には 残らないような田舎道だ。 あの部屋のベランダにある 花たちも違う表情をしている。 陸を見ないようにして 船をこぎ続ける。 いつのまにか強がっていた。 祈ることは少なくなる事を知る。

深海の宮殿

深海の宮殿に 行ってみるのでございます。 とても暗い世界のなかで、 かすかに光っているものがありますね。 甘酸っぱい梅のような。 とても穏やかな緑なのでございます。 きっと空気の泡が 舞い降りているのですね。

広大な田んぼを想って

遠く離れた誰かと、 話し始めるんだ。 なにを失うのだろう。 広大な田んぼを想って、 また一つ学んでゆく。 その名前を呼ぶのは 見知らぬ誰かだった。 思い出したようだ。 それは難しいことではない。

お寺の雨水

同じような感覚で、 日々を過ごしてゆく。 なにも珍しい事では ないのかもしれない。 電車の窓から見えるのは、 いつもの風景なのだ。 けれど、聖なる龍は、 どこかにいるような気がして。 お寺に降り注ぐ雨水が、 過去への想いを導いたんだ。

夏のような、秋のような。

雲が流れていた。 空気は違えど、 同じ空が見える。 夏のような、 秋のような夜だ。 まだ知らない世界だ。 ゆっくりと電車は走る。 ずっとそこにある森の中を。

離島の海風

細長くて高い壁があるようだ。 離島のどこかにのびている。 手を伸ばせば海風がかすかに当たる。 桜の花びらが舞っていた。 そこには誰もいなかった。 あの絵が生まれた日に思いを馳せる。

森の中の泉

なにかが変わり、 風景も季節を変える。 江戸幕府まで さかのぼっているようだ。 森の中には、 泉があり水があった。 夏の終わりでも、 とても涼しい場所なんだ。 あわただしい時の流れでも、 ずっと変わらないもの。

タクシーが闇の中を走る

タクシーが闇の中を走る。 どれだけの木々をくぐり抜けてきただろう。 いつかのモンブランの味が蘇る。 そして世界を走るんだ。 ネオンサインがとても輝いている。 手を握りしめて喜んだ。 遠くの空では稲妻が走っていた。

弁慶と優しい風

弁慶のようなその人、 言葉は少なく。 優しい風が夕陽と交わる。 窓から見える街並みは、 いつもの風景で。 とりあえずカステラを食べる。 港町から見えているのは 遠い部屋。 とてもたくさんの星があったんだ。