2020-05-07 いつかの風 樹木の根は語り継がれてゆくのですが、 花々たちは夜明けの光に照らされて輝いているのです。 そこの上空を鳥が羽ばたきます。 そんな光景を湖がじっと見守るのでした。 何かが動き出すことが新たな旅立ちならば、 じっととどまることも新しい事のように思えました。 寂しそうにその場所をあとにするその時には、 今よりも少しだけ穏やかで暖かい風が吹いているような気がするのです。 その時のために海を渡らなくてはならないような気もしたのでした。