2020-07-25から1日間の記事一覧
水平線の壮大さが、 やけに静かなミッドナイト。 たった一人で、 夜明けを待つ。 つじつまを合わせる気は ないようで。 逆のコントラストが、 灯台を照らす。 瞑想のなかで 見つけ出してゆく。 夜明けの心は、 雨を忘れていた。
言葉と人がするどく尖って、 まるで刃のようなんだ。 自分の想いが伝わらないように、と。 疲れた足で大地を踏みしめるんだ。 そんな時が、見たこともない風景との 出会いで。 気づいたときに、軽やかな足取りの 自分を確かめるんだ。 閉じ込められた時間が…
梨の木を少し思い出してみる。 あの時は、心のままで見ていたような 気がするんだ。 氷の上をビクビク恐れながら歩いてきた道。 不透明な真ん中を。 いま、透明な心をもって。 歩き出してみている。 それは誰も通ったことのない道だったんだ。