まわる時代
化学の力を
思い知ったりしたのです。
まぎれもなく
生かされているの
だという事も。
山奥の寺に
向かうのです。
空気をも
切り裂いて。
風の力を
借りて。
立ち向かっても
敵わない圧倒的なもの。
暗闇の中に
浮かび上がる
提灯の明かり。
幻想曲に吸い込まれるように
そこへ引き寄せられて。
執着も
少しなくなって。
朝を迎え、
飛んでいる鷹をみて、
まわる時代を感じる。