2020-04-04 雫と南風 渡ってゆく水辺の雫が揺れ動き、 なにか模様のようなものを作り出していました。 そこを南風が通ってゆくのです。 血がめぐり、異世界へといざなわれてゆくように。 英雄が歌をうたって、そのあと少し笑ったようでした。 紡いでゆく言葉はまるで映画のワンシーンのようでした。 インディアンは湧き水を求めて今日もどこかへと 向かってゆきます。 恵みの雨の恩恵も受けながら進んでゆくのです。 ふと気づくと7月になっていたのでした。 上空の雲も何かを奪われてしまったようでした。