濃い霧と砂時計
若者が悪びれず桜を眺めて、
それでいて家庭の灯りの下では、
メロディラインが重なりあっているようでした。
濃い霧が、
闘いから守ってくれているようだったりしました。
満開の桜の横を、
渡り鳥が横切っていくのです。
そんな風にして今日もまた過ぎてゆくのでした。
深海の奥深くの匂いが、いつかは
明かされてゆくのでしょうか。
今まで口ずさんできた歌が
呼び出されてくるというものです。
砂時計は外国へと結ばれてゆき、
そこにも濃い霧がかかっております。
その道の途中にある宿は、
砂漠の真ん中にあったのでした。
周りには華やかな女性たちがおりまして、
手紙を読んでおりました。
遺跡への行き方を再確認して、
夏には宿を出発するそうでした。