心の旅詩 -あるがまま-

不思議と癒されてゆく心の旅詩。あなた様が少しだけリラックスをして自然体で癒やしを感じられるように。鬱、いじめ、孤独、痛み、すこしでも解放されますように。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ロールスロイスと君と雪

ロールスロイスとの出会い。 予定調和は受け継がれてゆく。 きみは一人で雪を掘る。 法則をよじ登ろうとする。 それが燃え尽きるということか。

野原の馬

野原の馬は 己の道を歩む。 たてがみをかき分け 厳しい眼を光らせる。 鳥たちがそれを見守る。 太陽は夜になると いなくなってしまう。 だからこそ、 古今和歌集を読みたくなる。

孤独の美術作品とルネサンス

つながれた その世界。 少しだけ温度を あげてゆく。 切り取った風景は、 だれのものでもないようで。 孤独の美術作品に 呼び戻された気がした。 だれかの教えは、 ルネサンスのお城にある。

人知れぬ河岸

人知れぬ河岸へと、 行ってみたくなった。 今すぐに行かなくては ならない気がした。 雪がちらついていた。 眠くなるような あたたかさがあった。 小川の流れを 忘れたくなかった。

旅立った君を

旅立った君を、 追い越してゆくつもりなんだ。 でも、 ただ、ぼーっと突っ立っている。 ヨーグルトを食べている場合じゃない。 船は、行ったり来たり、 彷徨っているんだ。 忙しい日々からの逆戻りだ。

迷い犬

スピードはそんなに速くはない。 見渡す風景をすすんでいた。 海水浴場の人たちに行く先を聞く。 とても固いディフェンスである。 刺し貫かれそうで踏み込めなかったんだ。

王様の少年

いろいろな事情を、 知ってゆく君。 照らされている場所に、 少し踏み込む。 少年と出会った。 昔の自分は、 せまい世界の王様のようだ。 氷の心が溶けてゆくのを、 感じるほどだった。

紀州で出会う

紀州で出会う。 いつの日もなにげなく。 今思えば、魂が落ち着いて。 間違いだらけのその道は。 伝説の島への入り口だったんだ。

秋のお祭り

秋のお祭りだ。 輝く照明が白色に染める。 そのあとはポップコーンと映画を。 思い出であたたまってゆく。 なにかを与えて。 三つの沼が立ちはだかる。

中目黒のテラスハウス

中目黒を散歩でもしよう。 急がなくてゆっくりで良い。 だれかの鈴がかすかに聞こえる。 街の喧騒も機嫌がいいみたいだ。 なにひとつ変わらない。 美術学校の近くにテラスハウスがあった。

もののけ

樹木は、 そこに姿を現して、 大気をゆるがす。 もののけは、 森林の中をさまよい、 やがて目覚める。 嵐は雨をまき散らす。 無制限に大きくなる海が、 不確かな音をつくりだす。 きみは右か左か、 それとも無重力か。

ギリシャ神話の星を探してみる

閉ざした世界は、 まるで違くみえた。 海辺の焚火が、 やたらと輝いている。 かすかな花の香りと。 どこかの酒場から、 笑い声が聞こえてくる。 そのまま座りながら、 ギリシャ神話の星を探してみる。

高尾山のセミ

なんとなく、 あの人に似ていたんだ。 なぜ名著が書けたのか、 不思議だった。 想像のなかで、 ひたすら模型を組み立てているようだ。 日常を自動車が走り抜ける。 高尾山の昼にはセミが鳴いている。

あわただしく流れている時の中で

あわただしく流れている時の中で、 ふと周りを見渡してみようか。 いつもと変わらずのんびりと本を読んでいる。 植物は光合成をいつも通りにしているんだ。 たくさんの花たちはなにかを伝えるように、 そこにいて輝いていることを知る。 若者たちは、一生懸…

ノルウェーの大地で

ノルウェーの北の方にある 大地の物語だった。 すぐに海が見えるような場所。 人はほとんど遠くへ行ってしまった。 壮大な渓谷がそびえたっている。 寒い日には、いつも鍋を食べていた。 だれに見られることもなく自由な暮らしだ。

青空の下、ライラックが咲く

青空の下、 ライラックが咲いている。 ある日の広島の風景だ。 静かにたたずむその場所は、 多くの人が喜んだ。 高速道路とのコントラストも なかなかに良いものだ。 遠くの方には、 雲がたくさんあって灰色の空が見えた。

サイドテーブル

どこか情熱に欠けている気がするんだ。 だから無人島では暮らしてゆけないように。 我を失っては、川を見て、我にかえるんだ。 サイドテーブルにひじをついて考えてみる。 だれかの言葉は難しくて届かないのだから。

飛行機雲とリフレイン

あの時の言葉を思い出せないんだ。 君だけが知っている。 見上げれば、飛行機雲が曲線を描いている。 なんともいえないリフレインなのか。 近くでは、だれかがバードウォッチングをしている。 ある日の、小さくて白い河原の光景だった。

気球に乗って

気球に乗って、 地球を一周旅行だ。 飛び立つ思いと、 もどかしさも連れて。 掌に力をいれて、 ぎゅっと握りしめる。 大海原にさしかかると、 さすがに恐いものである。 絵具がこぼれたのだけれど、 色は変わらなかった。

18世紀のフランス

18世紀のフランス。 月明りが路頭を照らしていた。 だれかが道に迷っていた。 気温は寒くもなく、あたたかい夜だ。 風船が宙を舞って流されていた。 童話のなかの物語のようだ、と君は言った。

黒い霧のような絵

オフィスでは、 いつものように仕事をだれかがしている。 このところ、 雨は少なかったが、今日は雨が降っている。 はじめて、なにかを思う。 芸術作品の黒い霧のような絵を見て、 呆然としてみる。 描いてきたものに疑問をもつのは、 とても珍しいことだ。

恵みの道中

恵みの道中で、 また出会う。 なにかを守るために。 淡い紫色の花が咲く。 冬の咲き方は忘れてしまう。 ただ立ち尽くして見守っていた。

竜巻が空を昇る

竜巻が空を昇る。 回転して廻っている。 のどかな田舎では夕食の時間だ。 目の前にある、ご飯を食べてゆく。 すると、布団をしいて眠りにつくんだ。 夏の暑さが少しずつ涼しくなって冬になる。

最上川の美しさに触れるのは

絵本を、 ほんの少しずつ、少しずつ。 読み進めてゆくのでした。 序章を飛ばしてしまっても、 それでいい。 ありがとう、にいつか気づくんだ。 最上川の美しさに触れるのは、 もっと、ずっと後でいい。

八年前のトロッコ

八年前のトロッコは、 アルファ星を目指して走っているだろうか。 リーダーは記憶を振り返る。 古い名作を味わっていた時期であった。 あの日の意思は線路を伝わっている。 そして地球は丸いんだ。 風をつきぬけて振り払ってゆくんだ。

あの島を流れる川

あの日を思い出してみる。 想像を飛び立って宇宙へと向かうんだ。 きみだけの物語なのだろう。 あの島を流れる川も見てみたいんだ。 なにひとつ決まってはいないんだ。

トロピカルフルーツと水墨画

知らない間に、 とてもたくさんの事があった。 高校野球の試合も、 いつしか思い出になってゆくように。 少しずつだけれども、 道は出来てゆく。 トロピカルフルーツを優雅に食べよう。 水墨画に魅せられてから、 だれかに呼ばれているような気もするんだ。

各駅停車

各駅停車しながら、 どこかの駅で再会したんだ。 気づけば出会っていた。 坂道に見えるのは君だけだ。 なかなかに難しいことと知る。 遊園地のアトラクションを楽しむことは。 でも羨ましい道のりなんだろう。

飛ぶ鳥と奈良

ロッキー山脈の真ん中くらいにいる。 なんとなくうっすらとしている。 高鳴る気持ちはなつかしいものだ。 いまはここで鐘を鳴らしている。 飛ぶ鳥と奈良の記憶に呼びかけてみる。 耳には聞こえてこないから奏でてゆこう。

寝台特急

住んでいる場所の西に行こう。 浮かれていると上手くいかないんだ。 ワインの酔いも醒めていくようだ。 離島でのんびりと暮らしながらピアノでも弾こうか。 夜の草原は、風に揺れている。 そして寝台特急は全国を駆けてゆく。