桜が咲いている道
桜が咲いている道を
通って家路へと向かう。
人であふれかえっていたり、
のどかな風景もあり。
それぞれの暮らしが、
そこにあるんだ。
そして今日も日記をつけてゆく。
瀬戸内海と、
それにかかる橋を眺めながら。
その海は世界とつながっているみたいだ。
筑波の山
筑波の山にでも
行きたくなったのだ。
海と迷ったが、
とても大切な時間なのだ。
肌寒い季節の夜に
自身に問いかけてみるのであった。
ずっと前に見たことある星だ。
遠くの小屋からは薄暗い灯りが見える。
そんな夢から覚めて、
鮮やかな朝がまた始まるんだ。
見えにくくて透明なもの
あの時言った言葉が、
宙を浮いていて。
取り戻すための文字ばかりが、
身長を伸ばしてゆくようだ。
地域のなかに、
苛立つような大切なものが。
花は優しそうに見守る。
見えにくくて透明なものだ。