何も無い和室で
久しぶりの感覚だ。
朝の霧がなくなる。
そして目覚める。
何も無い和室で。
田舎の旅館の風景のようだ。
引き裂かれない菜の花が咲いていた。
波の音と同じように立ち上がる。
なんとも言えない夜
なんとも言えない気持ちの夜だ。
すごいカウボーイになると言っていた少年。
どうしているだろう。
自分にも問いかけてみる。
やたらと昔を思い出す夜だ。
明日から新しい日々が始まる。
うっすら、そんな風に思うのであった。
新聞をゆっくりと
新聞を読んでみる。
今日はゆっくりと読み進めてゆくのだ。
なつかしい地図が終わらぬように。
あの島は今はどんな色をしているのだろう。
感謝はまだできないようで。
台風の雨がどこかの家を通り過ぎてゆく。
鶯の古い浪漫
駄菓子なんて
食べてみるのでございます。
世界との繋がりが、
なめらかになるのです。
信じられないことが、
いまもそこにあるのでございますね。
美しい旋律とともに。
鶯に古い浪漫を
感じたりするのです。
あなたの目の前に広がる池の水も
同じなのでございます。