心の旅詩 -あるがまま-

不思議と癒されてゆく心の旅詩。あなた様が少しだけリラックスをして自然体で癒やしを感じられるように。鬱、いじめ、孤独、痛み、すこしでも解放されますように。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

野原の馬

野原の馬は 己の道を歩む。 たてがみをかき分け 厳しい眼を光らせる。 鳥たちがそれを見守る。 太陽は夜になると いなくなってしまう。 だからこそ、 古今和歌集を読みたくなる。

孤独の美術作品とルネサンス

つながれた その世界。 少しだけ温度を あげてゆく。 切り取った風景は、 だれのものでもないようで。 孤独の美術作品に 呼び戻された気がした。 だれかの教えは、 ルネサンスのお城にある。

人知れぬ河岸

人知れぬ河岸へと、 行ってみたくなった。 今すぐに行かなくては ならない気がした。 雪がちらついていた。 眠くなるような あたたかさがあった。 小川の流れを 忘れたくなかった。

旅立った君を

旅立った君を、 追い越してゆくつもりなんだ。 でも、 ただ、ぼーっと突っ立っている。 ヨーグルトを食べている場合じゃない。 船は、行ったり来たり、 彷徨っているんだ。 忙しい日々からの逆戻りだ。

迷い犬

スピードはそんなに速くはない。 見渡す風景をすすんでいた。 海水浴場の人たちに行く先を聞く。 とても固いディフェンスである。 刺し貫かれそうで踏み込めなかったんだ。

王様の少年

いろいろな事情を、 知ってゆく君。 照らされている場所に、 少し踏み込む。 少年と出会った。 昔の自分は、 せまい世界の王様のようだ。 氷の心が溶けてゆくのを、 感じるほどだった。