すり減った石
不意に君は笑い出した。
たいして恐れていないようだった。
もういちど笑い始める。
まだ時間は止まっていた。
すり減った石に少し後悔をする。
あたたかい光の心が優しく叫んだ。
フェニックス
フェニックスが描かれている。
なにかを見透かしているような眼だ。
どこへ行く。
夏はもう終わったのだ。
その道に驚くな。
美しき澄んだ音を聞くんだ。
月明かりと夜の森
間違っているのかもしれない。
迷いの中で緊張は生まれる。
誰かがいて君がいる。
海からは潮が引いていた。
夜の森を走っている車もいる。
月明かりが水を照らしていた。
大地にまたがる精霊
君はそれをやめると言った。
進んでゆくときに分かるんだ。
求めるでもなく聞いていた。
大地にまたがる精霊が出会うとき。
ことなった街並みを感じるんだ。
受け取った哀愁に強さが宿る。