離島の海風
細長くて高い壁があるようだ。
離島のどこかにのびている。
手を伸ばせば海風がかすかに当たる。
桜の花びらが舞っていた。
そこには誰もいなかった。
あの絵が生まれた日に思いを馳せる。
タクシーが闇の中を走る
タクシーが闇の中を走る。
どれだけの木々をくぐり抜けてきただろう。
いつかのモンブランの味が蘇る。
そして世界を走るんだ。
ネオンサインがとても輝いている。
手を握りしめて喜んだ。
遠くの空では稲妻が走っていた。
弁慶と優しい風
弁慶のようなその人、
言葉は少なく。
優しい風が夕陽と交わる。
窓から見える街並みは、
いつもの風景で。
とりあえずカステラを食べる。
港町から見えているのは
遠い部屋。
とてもたくさんの星があったんだ。
花は今日も美しい
輝きを磨いてゆく。
その多さに驚くのであった。
ここで繋がった。
リアリティは無いのだ。
その言葉の意味を知った。
花は今日も美しいものである。